【第7回 国際新興・再興豚病学会の記者発表を7月12日、
JASV活動報告会の会場で行いました。
当日配布されたプレスリリースを掲載します。】
■ 第7回 国際新興・再興豚病学会の開催について
第7回国際新興・再興豚病学会(The 7th International Symposium on Emerging and Re-emerging Pig Diseases 2015, Kyoto, Japan: ISERPD2015)が2015年6月、京都国際会館にて開催されることとなりました。
本学会は、1991年にアメリカ・St. Paulで行われた会合を原型とし、4年に1度開催される国際学術学会です。「世界の養豚産業において、今現在問題となっている新興・再興感染症に特別にフォーカスを当て、その対策に貢献できる研究発表・情報交換の場を設ける」ことをその趣旨とし、生産性の高い養豚経営ができる環境を作り出すための、実践的視点に立った学術活動を特徴としています。同時に、その学術レベルの高さから、インターセクショナルな学術集会として広く認知され、既に世界各国で高い評価を得ています。この度の第7回学会は初のアジア開催であり、また日本での養豚関連国際学会の開催も今回が初めてとなります。
日本での開催にあたり、政岡俊夫(麻布大学学長)大会長のもと、第7回国際新興・再興豚病学会実行委員会を立ち上げ、2012年春より開催準備を進めております。共同主催として内閣府・日本学術会議の参加が内定し、公益社団法人日本獣医学会、日本豚病研究会、一般社団法人日本養豚開業獣医師協会(JASV)が共催団体として名を連ねております。
第7回学会では、「世界の新興・再興豚病の制御に向けて:アジアからの発信」をメインテーマに、アジアで発生している越境伝染病の口蹄疫、アフリカ豚コレラ、世界中で猛威をふるう豚インフルエンザ、豚サーコウイルス2型(PCV2)、豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)など約30もの豚病について研究発表と討論が行われることとなっており、欧米はもとよりアジアにおける養豚事情や地域性の高い疾病問題に関する話題も積極的に取り上げて、国際色の強い学会となるようプログラムを検討中です。また、一般市民に養豚産業、国産豚肉をPRするオープンセミナー、海外研究者から最先端の豚病対策についてご講演頂く国内生産者向けセミナーの開催も併せて予定しております。
ISERPD2015では、広く関係者の参集を促すことで、海外養豚産業の先端を行く研究者、獣医師と国内関係者が直接交流を行う場を提供したいと考えております。また、これを機に、養豚産業を支える研究、養豚獣医療の立ち位置をより明確にし、今後の産業発展のために、どのように注力、資金注入し、若手研究者、獣医師を育成していくかを考えるきっかけともしたく準備を進めております。
開催に当たっては、産業全体としてイベントを盛り上げていけるよう、関係団体とも調整を行っているところです。さらに、協賛メーカー、団体による生産資材、獣医療資材、関連書籍等の展示フロアも設けて、参加者の情報取得に便宜を図ることとしています。既に、農林水産省はじめ関係団体に幅広くご後援、関連業界に対しては財政面で不可欠となるご協賛のお願いを始めております。
開催までの約2年間、メディアの皆様にはプレスリリース等で進捗状況をお知らせして参ります。また、公式ホームページでも随時、内容の更新を行って参ります。つきましては、本学会が国内獣医療・養豚産業あげてのイベントとして多くの参加者を集め、ひいては養豚獣医療、養豚産業の発展に結びつきますよう、各媒体を通し広報にご協力くださいますよう、お願い申し上げる次第です。
|
記者会見で挨拶する政岡大会長
(左から 石川実行委員会副委員長、大竹実行委員長、
政岡大会長、中山副大会長、大井副大会長) |
■ 第7回国際新興・再興豚病学会(ISERPD2015)開催概要
■学会名称 |
(和名)第7回国際新興・再興豚病学会
(英名)
The 7th International Symposium on Emerging and Re-emerging Pig Diseases
(略称)ISERPD2015 |
■開催期日 |
2015年6月21日(日)〜24日(水)(4日間) |
■開催場所 |
公益社団法人国立京都国際会館(京都府京都市左京区宝ヶ池) |
■主 催 |
第7回国際新興・再興豚病学会、日本学術会議(予定) |
■共 催 |
公益社団法人日本獣医学会、日本豚病研究会
一般社団法人日本養豚開業獣医師協会(JASV) |
■大会長 |
政岡 俊夫(麻布大学 学長) |
■参加国・
人数(予定) |
50ヶ国以上、800名以上
(官公庁、獣医師、研究者、関連企業、生産者含む) |
|