恒例行事となっているJASV衛生セミナーを、2010年3月4日、東京・笹川記念会館で開催しました。
コメンテーターに恒光裕先生(動物衛生研究所)と伊東正吾先生(麻布大学)を迎え、昨年に引き続き、JASV正会員が講師となり、発表を行いました。昨年は「PCV2とPRRSコントロール」にテーマを絞った内容でしたが、今年は養豚現場で遭遇した症例報告や日常取り組んでいる研究成果としたため、広い分野の盛りだくさんの講演内容となりました。講師と演題は次の通りです。
なお、5月発行のJASV会報12号では各発表の要旨を掲載していますのでぜひご覧ください。
《衛生セミナープログラム》
1.繁殖障害に対する直腸検査の有用性と適正なホルモン剤の使用方法 / 福山 聡
2.夏の受胎率低下解決のヒント / 田中 正雄
3.気象変動による繁殖豚の影響 / 末岡 弘行
4.農場でよく相談されること・ハエの幼虫を用いた堆肥システム普及 / 福井 利恵
5.最近増加している豚丹毒について / 岡村 雄司
6.豚インフルエンザの発生事例 / 武田 浩輝
7.千葉県の養豚場におけるApp15型の発生例 / 渡辺 一夫
8.AD撲滅の進捗状況 / 野津手 麻貴子
9.ボードを利用した生産計画 / 藤原 孝彦
10.スリー・セブン生産方式を取り入れ生産性を改善した事例 / 石川 弘道
11.事故率の低い農場におけるPCV2感染の影響 / 村田 知
12.母豚のワクチネーションによるPRRSとPCV2の変化 / 伊藤 貢
13.農場モニタリングにおけるPCV2の動向とワクチンの効果 / 大井 宗孝
14.PCV2ワクチン接種後に問題となっている諸疾病について / 志賀 明
15.米国におけるPRRS空気フィルター活用の実状(代理発表) / 大竹 聡
16.米国におけるPCVADとPRRSの現状と対策、そしてそこから学ぶべきこと / 呉 克昌